2002年12月23日

”いって・らっ・しゃい”

Filed under: 女将の綴り箱 — 管理者 @ 10:30 AM

小さなお子様をお持ちのお母様方、毎日大変お疲れ様です。別にお仕事をお持ちのお母様は特に。

いいえ、楽しんでますよ言う方もいらっしゃるかも知れませんね。

私も、まだまだ子育てが終わった訳ではないのですが、さすがに、大学・高校ともなれば、親に付いて回る事も無ければ、特に用事が無い限り親を探す事もありません。長女に至ってはこの頃、特別用事が無い限り電話もかけてきませんし、最近では、電話の無いのは元気な証拠と少々諦めております。(姉妹ではよく、他愛のないことで連絡を取り合っているようなのですが。)

ところで皆様のお宅ではお子様を育てていく上で、何かわが家流と思えるものがおありですか。

特にわが家ではあまり拘る事なく育ててまいりましたが、私がまだ子育て真っ最中の頃、子供たちが小学校から帰って来るころと、お客様がお着きになるお時間とが丁度同じ頃になり、ゆっくり”おかえりなさい”が言えない事が多いものですから、せめて、朝学校へ出かける時位はと、どんなに忙しくても必ず一人々の子供の手を握り、顔を見ながら”いって・らっ・しゃい”と握手をして送り出していました。子供たちも”お母さん、急いで早く々”と靴を履きながら玄関でまっていましたし、この握手がないと安心して出かけられないようでした。私も、この事だけは何があってもと思っていましても、どうしても出来ない日もあり、そんな日は子供たちが学校から帰って来るまでは、何となく落ち着かない思いをしたものです。

こんなわが家の朝のきまりごとも、子供たちが中学・高校になるにつれ何時とは無しに”いってらっしゃい”の言葉だけになっていました。そのことをさほど気にかけていた訳ではないのですが、(でも、どこかで少しは寂しく思っていたのかもしれません。)

最近、次女の大学の入試に付いて行った時の事、大学の門の前に立ち、その重厚さに圧倒され緊張している娘に思わず、”いって・らっ・しゃい。頑張って!”と手を握っていました。すると、娘もその手を握り返し、”行ってきます。大丈夫よ。”とニッコリ笑い、手を振りながら試験会場に入って行き、その後姿を見送りながら、長女の時もそうだった事を思い出し、ああ、わが家の決まり事は決して消えてはいなかったんだ、例え毎日でなくとも何かある毎にこれからもこの握手でこの子達を送り出して行く事になるんだろうなあと思いながら娘を待ちました。

子供さんが大きくなって、そう言えば最近お子さんと手を繋いでいないなあと思うお父さんお母さん方、時には無理やりにでもお子さんの手を取ってみませんか。繋いだ手の温もりから、日頃言えないお互いの思いを肌で感じる事が出来、又新しい絆が生まれますよ。きっと!

こんな思いを母親の特権の様に私だけが味あわせてもらい、娘とそんな時間をなかなか持てないお父さんが少し可哀相に思え、三女の時には絶対お父さんに付き添ってもらおうと密かに決めていました。ところが、まだ合否の結果が届いてもいないのに、娘はもう次なる大学の願書とにらめっこ。三女の時を待たづして早速お父さんの手が必要になりそうです。

 

多彩なお風呂と四季の季節感あふれる宿、宝泉寺温泉 季の郷 山の湯

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